生産性・効率を高めていくことで、国土の狭さというハンデを乗り越えて、世界と勝負できる農産品を世に送り出したい。
そのために、農業先進国オランダ型のハイテクハウス、リサイクルエネルギーの活用、複合環境制御システムの導入など
最先端のテクノロジーを導入。日本初の試みにチャレンジしています。
01
農業先進国オランダ型の、高軒高ハウスを採用。
従来のハウスと比較して圧倒的な量の太陽光を取り込めるため、
光合成が促進され、栽培面積当たりの収穫量が大きく増加しました。
Topics
2019年7月、当社の3つ目の
大規模ハウスとして、
「LEDを導入したトマト栽培ハウス」
が完成。
この新しいハウスの最大の特長は、
LEDの照明設備を利用し、
光量を増やすことが可能となること。
太陽光に加えて、
適切な波長・角度・強さに調整された
LEDの光を与えることにより、
収穫量のさらなる増加、さらなる
生産性の向上が期待できます。
02
オランダで開発された最先端の「複合環境制御システム」を導入。
日照状況をはじめ、二酸化炭素の濃度、温度・湿度などの
ハウス内の環境を詳細に感知し続けます。
そして、それらの数値をもとに、カーテンや天窓を
開閉するなど、トマトに最適なハウス環境にコントロール。
さらに、ハウス内環境と植物の状況に合わせて、
水や肥料の供給も行われます。
03
うれし野アグリの株主である辻製油では、
三重県内の間伐材の木質チップを利用した
「バイオマスボイラー」を熱源として蒸気を発生させ、
その蒸気を使って植物油脂の製造を行っています。
蒸気は使用後、90℃の温水となって排出されます。
そこで、うれし野アグリでは、ハウスまでパイプラインを引き、
冬の暖房エネルギーとして「バイオマスボイラー」からの
180度の蒸気と工場から排出される温水を熱交換して
ハウス内暖房に使用。
このように、うれし野アグリでは、暖房に化石燃料を
一切使用せず、バイオマスボイラーと辻製油の工場からの
熱エネルギーのみを使用しています。
04
従来、農業における技術や知識は、農家一人ひとりが
長い時間をかけて習得していくものでした。
しかしこれでは、人に依存しすぎているため、
技術・知識の伝承が容易ではありません。
そこでうれし野アグリでは、複合環境制御システムで蓄積された
環境データ・栽培データと、人が行った作業の記録、
収穫されたトマトの成分分析データなどを対比。
どんな栽培をすればどんなトマトができるのかを可視化し、
継続的な改善活動を行って栽培ノウハウを蓄積しています。
こうした取り組みにより、勘と経験に頼ってきた1人の農業から、
組織の農業への脱皮を図っています。